ロジスティクス物流コンサルティングファームの船井総研ロジ(東京都中央区)は19日、2026年4月から特定荷主に対して選任が義務化される物流統括管理者(CLO)について、選任から実際の活動まで支援する専門チームを立ち上げたと発表した。これに合わせ、CLOが果たすべき役割を定義した「CLO機能MAP」を策定した。
24年5月に改正・物流効率化法が成立し、「特定荷主」(年間取扱量9万トン以上)にあたる荷主企業は26年4月1日から役員クラスのCLOの選任が義務化される。特定荷主がCLOを選任していない場合、選任義務違反として100万円以下の罰金が科されるほか、社名が公表されるリスクもある。
同社によると、これまでの物流は「コスト優先」が主流だったが、人口減少やドライバー不足にともない、今後は同法に基づき、「継続性優先」へとパラダイムシフトが求められる。
しかし、多くの企業では「CLOを選任しても具体的に何をすべきか不明確」「経営層と現場の温度感が異なる」といった戸惑いや懸念がみられる。そこでCLOが担うべき具体的な役割を可視化した「CLO機能MAP」を策定するとともに、CLOの支援に力を入れることになった。
機能MAPでは、CLOに期待される役割として「経営陣・関連部署との連携」「法令順守」「コスト構造の把握」「物流戦略策定」「取引先評価」「製販在管理」「環境対応策の立案」の7つを定義。それぞれ具体的に必要な取り組みを挙げている。
また、CLOへの支援では現状の整理と分析を踏まえ、CLO機能MAPに基づき、活動のポイントやリスクを抽出する。さらに、具体的なアクションプランを策定し、その後の進ちょく状況の確認やフィードバックまでサポートする。
今後、同社は全国のCLOが集うコミュニティー「ロジスティクス・リーダーシップ・サロン」の運営を通じて、業界全体のナレッジ共有も進めていく。CLO機能MAPは同社のホームページで公開している。
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