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4月1日に統合新会社「ダイヤプラスフィルム」発足

三菱樹脂、子会社と産業用フィルム事業を統合

2014年2月3日 (月)

荷主三菱ケミカルホールディングスは3日、三菱樹脂が軟質の塩化ビニルフィルム・シート、ポリオレフィンフィルムの事業体制を強化するため、三菱樹脂と傘下の菱興プラスチック(岐阜県養老郡)の同事業を再編・統合し、4月1日付けで新会社「ダイヤプラスフィルム」(名古屋市中村区)を設立すると発表した。

三菱樹脂は、建材や情報電子、自動車、医療などに使用される軟質の塩化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルムの製造・販売を行っており、菱興プラスチック社は、工場の透明間仕切りシートや廃棄物処理場の土木遮水シート、ビルの屋上防水シートなどに使われる軟質塩化ビニルシートやラミネート製品(二次加工製品)などの製造・販売を行っている。

両社は、以前から協力して事業展開を図ってきたが、製造・販売の両面での連携を深めるため、三菱樹脂が昨年10月に菱興プラスチック社を100%子会社化。さらなる競争力の向上に向け、「あるべき事業体制」を検討していた。

検討の結果、両社の同事業を再編・統合し、菱興プラスチックを母体とした新会社「ダイヤプラスフィルム」を発足させ、新会社で一体運営することで、組織のスリム化と情報・技術の共有化を図り、コンパクトで素早い意思決定ができる事業体制を構築することにしたもの。

ダイヤプラスフィルム社は、軟質の塩化ビニルフィルム・シートを中心とした幅広い製品ラインナップに加え、「ラミネートや溶着・縫製・打ち抜きなどの二次加工にまで事業領域を拡大させることで、競争力のさらなる強化を図るとともに、ユーザーに密着した製品開発に注力し、新たな柱となる事業を早期に育成していく」としている。