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日本発グローバルへ、ロジスティードが成長戦略

2026年9月30日 (水)

ロジスティクスロジスティード(東京都中央区)は9月29日、中期経営計画の進捗を報告し、日本発のグローバル物流企業として成長を加速させる方針を示した。2027年3月期第1四半期の調整後営業利益率は6.5%に達し、目標を前倒しでクリアした。「日本で勝ち、世界で伸ばす」のスローガンを前面に打ち出し、物流業界の再編を先導する実力あるプレーヤーを目指す。

経営陣からの報告として、まず中谷康夫会長兼社長が「世の中から取り残されず、変化を先導する」と力強い意気込みを語った。強固な国内基盤を守りつつ、海外での事業基盤をさらに補強していく姿勢を強調している。

▲ロジスティード中谷康夫会長兼社長

続いて国内事業に関しては、同部門を統括する西川和宏副社長から、26年3月期の連結決算において売上収益が9931億円、調整後営業利益が605億円に達したことが報告された。

▲ロジスティード西川和宏副社長

アルプス物流のグループ入りが業績を大きく押し上げた要因だという。また、国内の運営体制を見直し、現場と営業部門が一体となって顧客を支援する体制を整えるとともに、10月には新プロジェクトを立ち上げ、スポーツアパレルや家電などの業界を横断する共同物流網の拡大も推し進めていく。

一方、海外事業の展開について、クリストファー・ローガン副社長は、自社を日本に本社を置く高品質なグローバル物流企業だと位置づけている。地政学的な不安要素に関する記者の質問に対しては、短期的には輸送ルートの変更などの課題が生じる半面、「顧客に付加価値を提供する機会だ」と自信を示した。

▲ロジスティードのクリストファー・ローガン副社長

中長期的にもアジアが世界の供給網の中心であり続けると見通しており、継続的に高品質なサービスを提供する意向だ。日本郵便との資本業務提携によるアジアでのフォワーディング協業も、グローバル展開を力強く後押しすることになる。

同社の成長を支えるもう一つの武器が物流DX(デジタルトランスフォーメーション)技術である。国内事業の担当者からは、建設業界向けの専用サービスに関する報告が行われた。SC-LINK+(クラウド基盤)とRFID(無線自動識別)タグを連携させて資材の情報を一元管理し、入出庫検品を自動化することで、現場の負担を大幅に減らす取り組みだ。

さらに自社施設の効率化に関しても、技術部門の責任者が詳細を解説した。九州で運営する消費財メーカー向け施設では、独自開発の倉庫制御システム「RCS」を活用し、商品が作業者の手元に届くピッキング方式とシステム制御を導入している。注文の組み合わせを最適化して搬送回数を減らすことで、50%の省人化と1.5倍の処理能力向上を実現した。

この取り組みは日本MH大賞の奨励賞を受賞するなど、外部からも高い評価を受けている。同社は圧倒的な実績と最新技術を武器に、世界市場での存在感を一段と高めていく構えだ。(菊地靖)

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