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東風ホンダ、アフターサービス向けWMS導入

2011年2月17日 (木)

ロジスティクスサービジスティクスアジアは17日、中国全土でHonda四輪車の生産・販売を担う東風本田汽車有限公司(東風ホンダ)がサービジスティクスのアフターサービス向け倉庫管理システムを採用し、導入を開始したと発表した。6月の稼働開始を目指している。

 

東風ホンダでは中国市場での急激な需要増大に対応するため、既存工場の年間生産能力を24万台まで向上させるとともに、昨年末には第2工場の建設を決定。2012年後半の第2工場稼動開始時には6万台、将来的には24万台の生産能力まで拡大することが見込まれている。

 

これに伴い、アフターサービス・パーツ(修理部品)の迅速な供給に対するニーズが急速に高まってきたことから、武漢にある本部倉庫でパーツ管理効率化のためのシステムを採用することを決め、導入作業を開始したもの。

 

これまで東風ホンダでは、部品倉庫の管理作業の一部のみでハンディターミナルを用いてきたが、今後は全行程の作業をハンディターミナル上での処理に置き換えることで、修理部品管理の作業効率と在庫精度を大幅に向上させ、翌日配送を実現するサービス品質の維持・強化を図る。

 

6月の稼働開始後は、約200人の社員がサービジスティクスの倉庫管理システムを利用する。さらに武漢の本部倉庫での導入が完了した後には、中国全土に広がる東風ホンダの5か所の倉庫すべてに順次導入を展開していく計画。

 

サービジスティクスの倉庫管理システムは、これまで欧米企業を中心に利用されており、アジア地区での導入は今回が初めて。同社では「今後は日本を含めてアフターサービスの品質向上に対するニーズが高まることが予想されることから、アジアでの採用企業が拡大する」と期待している。