財務・人事商船三井が4月30日に発表した前3月期決算は、13年3月期の最終赤字1788億4600万円から一転し、573億9300万円の利益を計上した。コンテナ船事業で145億円の赤字となったものの、不定期船事業が前の期の247億円の赤字から571億円の黒字に転換した。
不定期船事業は、ドライバルク船部門で鉄鋼原料船、木材チップ船、電力炭船などの長期契約による安定収益を実現しつつ、市況改善も追い風となって黒字化を達成。出荷拠点の分散化などによる日本出し完成車輸送が減少傾向となっていた自動車船部門も、三国間輸送や復航貨物の取り込み体制の構築などにより、大幅な損益改善を実現した。
今期は売上高1兆8000億円(前期比4.1%増)、営業利益540億円(31.4%増)、最終利益600億円(4.5%増)を見込む。為替レートは1ドル100円、燃料油価格は1MT(メトリックトン)当たり6200米ドルを想定する。
[商船三井]2014年3月期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減 | |
---|---|---|---|
売上高 | 1,729,452 | 1,509,194 | 14.6% |
営業利益 | 41,092 | -15,766 | - |
経常利益 | 54,985 | -28,568 | - |
当期純利益 | 57,393 | -178,846 | - |