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帝国データバンク調べ

重量物運搬のトーホー(静岡)が破産手続き開始、負債3億円

2014年6月19日 (木)

M&A帝国データバンクは19日、重量物運搬を手掛けるトーホー(浜松市東区)が4日付で静岡地裁浜松支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。

同社は1988年7月に設立された重量物運搬業者で、工場やビル、店舗、公共施設などの大型建築物件向けに使用される空調・衛生・給水設備、電気設備、工作機械、搬送機械などの重量物を運搬し、据付工事や撤去工事なども手掛け、09年3月期には売上高1億6600万円を計上していた。

しかし、長引く景気の低迷で民間企業の設備投資意欲が減退したほか、公共工事予算の圧縮などもあって工事案件が減少し、11年3月期には売上高が7700万円まで落ち込み、採算割れを余儀なくされていた。

業績改善のため受注確保に奔走し、売り上げは回復したものの、収益性は悪化の一途を辿り、財務面は債務超過に陥るなど苦戦を強いられ、先行きの見通しが立たないとして今回の措置となった。負債は3億円。

破産管財人は前田香一郎弁護士(浜松市中区)。債権届け出期間は7月9日までで、財産状況報告集会期日は9月10日午後2時。