ロジスティクス日本通運は23日、同社の現地法人台湾日通国際物流有限公司(台湾日通)が、台湾・中国間で合意された両岸経済協力枠組協議(ECFA)による物流需要の増加に対応するため、江蘇省太倉港への直行船を利用する台湾発中国蘇州向け高速海上混載サービス「馬上到蘇州」を開始していることを発表した。
ECFAは台中間の貿易、サービス、投資の障壁を取り除くことを目的とする経済協定で、締結により物流の活発化が見込まれるとともに、江蘇省向け出荷の主要な荷揚港となっている上海港も、貨物量が増加する見込み。
台湾日通が開始した混載サービスは、混雑が予想される上海港を経由せずに、台湾の基隆港・台中港から江蘇省太倉港への直行コンテナ船ルートを利用し、太倉港から江蘇省蘇州新区までコンテナのまま自社で保税転送する。
太倉港から蘇州新区への保税転送は「区港連動制度」により諸手続が簡素化されるため、上海港経由では本船到着から蘇州新区の配達までに2-3日を要していたが、太倉港を利用する今回のサービスでは、本船到着の当日午後に蘇州新区CFSへ搬入することができるため、大幅なリードタイム短縮につながる。