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西日本運輸(福岡)、破産手続き開始決定

2014年7月3日 (木)

M&A帝国データバンクは3日、西日本運輸(福岡県八女市)が2013年12月10日に福岡地裁八女支部から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した、と発表した。

同社は1951年6月創業、72年7月に法人改組した運送業者で、福岡県筑後市にも拠点を展開し、九州一円から山口県までの近・中距離運送を主体に、関西地区までを配送エリアとしていた。主力得意先からの園芸資材、建設資材輸送を中心に手掛け、08年3月期の売上高は3億9200万円を計上していた。

しかし、その後は景気悪化や競合激化の影響で受注が減少基調を辿り、13年3月期の売上高は2億円まで低下。近年は、既存得意先との取引維持と新規開拓によって、売上維持に注力する一方、経営合理化のため車両、ドライバーを中心とした人員の削減を進め、収益構造の建て直しを図っていたが、得意先の倒産による大口不良債権の発生や、燃料費上昇で収益低迷が長期化したことで資金繰りがひっ迫、先行きの見通しも立たなくなったことから、13年11月に事業を停止していた。

負債は債権者79人に対し3億100万円。破産管財人は米倉智昭弁護士(福岡県久留米市)。