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日通総研調べ

4-6月の国内荷動き指数が35P低下、7-9月期反転の見通し

2014年7月16日 (水)

調査・データ日通総合研究所は16日、6月に実施した企業物流短期動向調査の結果を発表した。4-6月の国内向け出荷量の荷動き指数は、1-3月実績より35ポイント低下してマイナス3となったが、7-9月は6ポイント上昇してプラス3と、再びプラス水準に反転する見通し。

輸送機関別の利用動向指数は、7-9月に全輸送機関で改善する見込みで、一般トラック、特別積合せトラックはプラスに浮上する。一方、国内航空は引き続き2ケタのマイナスとなる見通しで、「輸送機関により跛行性がみられる」とした。

輸出入貨物量の荷動き指数は、7-9月に外貿コンテナの輸出・輸入では上昇する一方、国際航空の輸出では横ばい、輸入では低下する見込みで、外貿コンテナに比べて荷動きが「いくぶん低調に推移する」と予測した。

調査結果の概要(日通総合研究所)

国内向け出荷量の動向4-6月実績(見込み)の業種別荷動き指数は、全業種で前期(1-3月)実績よりも低下した。プラスの業種は5業種にとどまり、10業種がマイナスとなった。
7-9月見通しでは、化学・プラスチックなど4業種がプラスに反転するなど、11業種で改善の動きがみられる。この結果、プラスの業種は8業種、マイナスの業種は7業種になり、業種により跛行性がみられる。
輸送機関利用の動向4-6月実績(見込み)の輸送機関別利用動向指数は、全輸送機関で前期(1-3月)実績よりも低下し、かつ全輸送機関においてマイナスを示した。
7-9月見通しでは、全輸送機関で改善する見込みであり、一般トラック、特別積合せトラックではプラスに浮上する。一方、国内航空では引き続き2ケタのマイナスとなる見通しで、輸送機関により跛行性がみられる。
輸出入貨物量の動向4-6月実績(見込み)の荷動き指数は、全輸送機関で前期(1-3月)実績よりも低下した。外貿コンテナの輸出、国際航空の輸出ではプラスを維持したが、外貿コンテナの輸入ではプラスマイナスゼロ、国際航空の輸入ではマイナスに沈んだ。
7-9月見通しでは、外貿コンテナの輸出・輸入では上昇する一方、国際航空の輸出では横ばい、輸入では低下する見込みであり、外貿コンテナに比べて荷動きはいくぶん低調に推移するものとみられる。
在庫量と営業倉庫利用の動向4-6月実績(見込み)の在庫量と営業倉庫保管量は、すべての動向指数が前期(1-3月)実績よりも低下した。営業倉庫保管量が小幅なプラスを維持する一方、原材料在庫、製品在庫はマイナスとなった。
7-9月見通しは、製品在庫ではゼロ水準、原材料在庫、営業倉庫保管量では小幅なマイナスとなり、わずかながら原材料の在庫圧縮、営業倉庫保管量削減の方向に向かうものとみられる。
運賃・料金の動向4-6月実績(見込み)の動向指数は、全機関で前期(1-3月)実績よりも上昇し、かつ引き続き全機関で動向指数がプラスとなった。
7-9月見通しは、鉄道コンテナでは横ばいで推移する一方、その他の機関では上昇方向に動き、引き続き全機関で動向指数がプラスとなる見込みである。とくに一般トラック、特別積合せトラック、内航コンテナでは2ケタのプラスとなり、増勢がさらに強まる見通し。
物流コスト割合の動向4-6月実績(見込み)の動向指数は、全業種で2ケタのプラスとなり、業種全体ではプラス25と、前期(1-3月)実績からは5ポイント上昇した。
7-9月見通しでは、9業種でプラス幅が拡大し、業種全体の動向指数は2ポイント上昇してプラス27と見込まれ、物流コスト割合はさらに拡大する見通し。