国際オリックスは17日、韓国・現代グループの総合物流会社「現代ロジスティクス」に出資すると発表した。
同社は、現代グループの現代商船と共同で特別目的会社(SPC)を設立し、SPCを通じて現代ロジスティクス株式の88.8%を6000億ウォン(600億円)で取得する。
オリックスは、韓国の事業会社を戦略的パートナーとして選定した上で、このSPCが発行する全株式の70%にあたる転換条項付き優先株を2400億ウォン(240億円)で共同で引き受ける。また、30%にあたる普通株を現代商船に対して発行するとともに、金融機関からノンリコースローンを調達する。
現代ロジスティクスは、韓国大手財閥である現代グループの物流事業会社で、韓国の3大総合物流会社の一角を占める。宅配、3PL、国内外のフォワーディング(輸送)を主要事業として展開しており、特に宅配事業では国内各地に総合物流センターを設け、インターネット・通信販売市場で拡大する宅配需要を取り込み、売上の3分の1を占める安定的な収益事業に成長している。