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1期分20万m2が完成

韓国イーランド、40万m2の物流拠点を構築

2014年7月22日 (火)

アパレル韓国のファッションSPA「イーランドグループ」は21日、延床面積が20万平方メートルに及ぶアジア最大規模のファッション物流センターを天安市に完成した、と発表した。

同社は21日、忠清南道天安市の物流センター敷地でバクソンギョングループ副会長と安熙正・忠清南道知事らが参加した中で、物流センターの竣工式を行った。

今回竣工したのは、ファッション物流センター(延床面積19万3210平方メートル)で、これに加えて2016年6月までに流通物流センター(延床面積21万3418平方メートル)を完成させる計画。

完成すれば、総面積は「サッカー場60個を合わせたよりも広い」40万平方メートル超のファッション物流センターとなる。

今回、完成したファッション物流センターは、地下1階から地上4階までの5層構造で、すべての層に車両の出入りが可能なランプを設置。貨物の層間移動のボトルネックが取り除き、商品の入•出荷速度を2倍以上に高めた。

センターには、11トンの車両150台が同時に接岸でき、処理能力は最大で日量5万箱、年間では400万-500万箱、金額ベースでは年間5兆ウォン以上となる。

倉庫内は全長2.5キロに及ぶコンベヤー、4000セル以上の商品流通システム(DAS)、1000個のセルに達する自動ソーターなどの物流自動化設備を備え、全国4000以上の店舗に毎日商品を供給することができる体制を整えた。

センター全体の照明を制御する中央照明制御システムの導入とあわせて、すべての照明をLED化し、消費電力を最小限に抑えた。

新拠点は既存の富平、南安城、立場、産直、一竹などに分散していた物流センターを統合したもので、年間100億ウォン以上の物流コストは削減を見込む。

米国マンハッタン・アソシエイツ社と倉庫管理システムの構築に取り組んでおり、14年末にシステムを本格稼働させる。

天安は韓国国内交通の要衝でありながら、平沢港とのアクセスに優れており、同社は「東南アジアの生産拠点、中国のファッション事業との相乗効果も高まる」とみている。

イーランドの関係者は「全国に散らばっていた物流センターを天安に統合したことは、既に完成している中国の上海物流センターと連携して相乗効果をもたらすことを示している。アジア最高の競争力を持つようになった」と説明。また「ベトナム、インドなどの現地生産工場と垂直系列化が完成したことで、グローバルSPAファッショングループに成長できる基盤を備えた」と述べた。