財務・人事東洋埠頭が29日に発表した4-6月期決算は、売上高が3.4%減(前年同期比)、営業利益8.1%減、最終利益22.8%減となった。
川崎支店の物流倉庫稼働に伴い、国内物流の営業利益が増えたものの、国際物流事業はロシアの経済情勢の影響を受け、グループ全体では売上、利益とも前年同期実績を下回った。
ウクライナ問題の悪化から、経済活動や投資環境への懸念が広がったことにより、ロシア経済は1-3月期GDP成長率が後退。IMFは5月にロシアの成長率予測を1.3%から0.2%に下方修正し、今後のウクライナ情勢の行方によってはさらに悪化するおそれもある。
国際物流事業部門は、子会社の「東洋トランス」とロシア現地法人の「OOO東洋トランス」「OOOTB東洋トランス」の3社で構成しているが、こうした同国の情勢が影響し、ロシア向け貨物輸送、倉庫貨物の取扱いが大きく減少。部門営業損益は3000万円の損失となった。
[東洋埠頭]2015年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第1四半期 | 2014年3月期第1四半期 | 増減 | |
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売上高 | 8,438 | 8,737 | -3.4% |
営業利益 | 418 | 455 | 8.1% |
経常利益 | 414 | 463 | -10.7% |
当期純利益 | 215 | 278 | 22.8% |