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近鉄エクス、成田に自家発電機設置「停電時も事業継続」

2011年3月31日 (木)

話題成田ターミナルに設置した非常用自家発電機近鉄エクスプレスは31日、昨年12月に着工した成田ターミナルでの非常用自家発電機設置工事が完了し、引渡しを受けた。

 

同社は2006年にリスク管理基本方針を制定し、08年には大地震を想定したBCP(事業継続計画)を策定。この中でも施設面では「従業員の安全確保・災害時の復旧作業を行う上で電気設備が最重要」として、長時間停電に備えた自家発電機器の導入を検討していた。

 

この結果、同社所有施設の中でも最大規模である成田ターミナルでの停電に対するリスクが高いと考え、同ターミナルへの導入を10年6月に決定、約8か月の機器製造・工事期間を経て同日から正式稼働に入った。

 

今回導入した機器は非常用設備で、電力会社からの受電停止時のみ自動切換えにより稼動し、オイルを利用した自家発電を行う。これにより、停電時にはターミナル内のライフライン、業務上必要な電力設備を1分以内に復旧させ、大規模災害時のインフラ復旧には3日を想定し、オイルタンクに2万リットル給油した場合、最大72時間電力を供給する。

 

これにより、成田ターミナルでの停電時にも通関業務・倉庫業務が停止することなく提供可能となるとともに、「将来起こりうる成田地区での長時間停電や広域な大規模災害時にも安定したサービス提供を維持する」としている。