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宇部興産、板材子会社を解散、損益改善メド立たず

2014年10月1日 (水)

荷主宇部興産は9月30日、子会社のウベボード(山口県宇部市)を解散すると発表した。

ウベボード社は1950年に「宇部スレート工業」として設立し、主に建造物の壁や屋根などに使われる波板製品を製造。その後、OAフロアや建装材まで事業を拡大してきたが、1990年代中頃から建造物着工の減少や競争の激化で販売数量が伸び悩み、2008年の外装材JIS改正に伴い、主力製品がJISの規格から外れたことで、サイディングボード事業を中心に業績が大幅に悪化した。

固定費の削減や生産性向上を目指した収益改善対策、ニッチ製品を中心とした販売活動などに注力したが、サイディングボード事業の抜本的な損益改善には至らず、「事業存続の可能性を慎重に検討」した結果、同日付で解散することを決めた。