【決算】渋沢倉庫、一括受託拡大で経常利益2.1倍増

ロジスティクス物流一括受託業務の拡大、物流センターの付加価値向上に努めたほか、ベトナム現地法人が始動するなど中国・アジアを中心とした海外物流ネットワークの整備に注力した。この結果、物流事業の取扱いが全体的に増加したことに加え、「渋沢シティプレイス蛎殻町」など前期に稼働した新たな賃貸スペースが寄与して不動産事業収入も伸びた。

荷動きの回復や新規拠点の寄与による利益増加に加え、物流拠点の再編による賃借料の減少、前期にあった固定資産取得に係る一時費用の解消などがあり、営業利益も拡大した。

今期は東日本大震災や電力供給不足の影響を織り込み、売上高は約6億2万円減の526億円程度を予測。営業利益は、燃料油価格高騰による費用増を見込み約2億円減の約27億円、経常利益も約3億8000万円減の約22億円を見込む。純利益は、前期の特別損失が解消するため、約6億8000万円増の12億6000万円程度になる見通し。