国内新潟税関支署がこのほどまとめた、県内のLNG(液化天然ガス)輸入動向によると、2014年の年間輸入量は県内と直江津港でそれぞれ過去最高を更新した。
春が比較的暖かく、夏季も高温が続かなかったことで需要が安定したため、新潟港の輸入量は13年並みの470万9272トンとなったが、直江津港は昨年5月に中部電力上越火力発電所が完成したことを背景に、36.3%増の217万1375トンと3年連続で過去最高を更新。これにより、県内のLNG輸入量は688万647トンと9.2%増えた。
新潟県で輸入したLNGの原産国は、14年度の場合カタール、マレーシア、オーストラリア、インドネシア、ロシア、ナイジェリアの順で多く、上位3か国で過半を占める一方、1国への依存度は1位のカタールでも20.9%となっている。