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物流連、五輪大規模施設対策で月内に中間報告

2015年3月13日 (金)

ロジスティクス物流連、五輪大規模施設対策で月内に中間報告日本物流団体連合会(物流連)は13日、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた大規模施設対策として、館内物流の導入などを提案していくことなどを話し合う小委員会の会合を11日に開催し、月内に中間報告をまとめることを確認した。

会合ではまず、最近の先進事例として、大手町・丸の内・有楽町地区駐車環境対策協議会(大丸有駐車協議会)が3地区で行っている駐車場整備の取り組みを説明した。

同地域では、大型ビルの駐車場について「需要を推計した上で、乗用車用のスペースを圧縮しつつ貨物車両用のスペースを拡大する」という駐車場設置ルールを地域独自で作り、貨物車両の効率的な荷役作業を可能にしているほか、建物の円滑な運営、地域交通の環境改善の取り組みを行っていることを紹介した。

続いて、SBSロジコムの三身直人氏が大規模施設の建設に際して取った手順の事例を説明。建物の建築工程で盛り込んだ物流関連の協議事項、建築関係者から見た物流の懸念事項を紹介し、建物内の円滑な物流のためには、物流事業とデベロッパー、ビルのテナント、ビルの管理会社など建築関係者が、設計段階から協力しながら対処する必要があるとの考えを示した。

その後、建物への搬出入の際に生じる問題点、問題点の解決でもたらされる効果と意義、中間報告のとりまとめなどをテーマに意見交換を行った。また、新年度は建物に期待される適切な物流動線などで「基準となる数値」の明確化などを検討し、オリンピック関連工事やオリンピック開催に伴う道路の渋滞に関する情報収集を進めることを確認した。