ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱化学、中国・米国で機能性樹脂事業を増強

2011年5月31日 (火)

メディカル三菱化学は31日、機能性樹脂事業のグローバル展開を加速するため、中国、米国でオレフィン系熱可塑性エラストマー、接着性樹脂の製造設備の増強を行うと発表した。

 

オレフィン系熱可塑性エラストマーはゴム弾性を持ち、汎用プラスチックと同じ成形機で容易に成形できるオレフィン系樹脂材料で、主にエアバッグカバーなどの自動車部材の原材料として使用され、接着性樹脂は、主に食品包装材の原材料として使用されるほか、自動車部材の原材料としても使用されている。いずれも北米・中国での需要が拡大している。

 

同社は、これらの需要増に対応するため当該樹脂製造設備を増強する。投資額は約7億円。これにより、日本、欧州、北米に中国を加えた4極で、オレフィン系熱可塑性エラストマー、接着性樹脂の製造・販売体制を確立することができる。

 

機能性樹脂事業は、三菱ケミカルホールディングスの中期経営計画で成長事業と位置づけられており、今後特に成長する自動車、医療分野では、日・欧・米に加え、新興国でも事業拡大を図っていく。また、電線、食品など他分野でも、グローバルに拡大を図っていく。