ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

東レ、蘭テン・カーテ社に炭素繊維を長期供給

2011年6月21日 (火)

アパレル東レは21日、オランダのテン・カーテ・アドバンスト・コンポジッツ社との間で、テン・カーテが航空機用途向けに製造する熱可塑性樹脂複合材料に使用する炭素繊維を、向こう5年間にわたって長期供給する基本契約を締結したと発表した。

 

この長期契約に基づき、東レはテン・カーテに高性能炭素繊維を供給し、同社の航空機用熱可塑性プリプレグの需要拡大をサポートする。航空機構造材に使用されている複合材料としては、熱硬化性樹脂(エポキシ)ベースのプリプレグが主流だが、炭素繊維複合材料使用部位の拡大に伴い、加工性の良さから熱可塑性樹脂材料も採用が進んでいる。

 

契約締結に際し、東レとテン・カーテは、自動車に使用される熱可塑性複合材料での市場開拓、製品の共同開発を検討していくことにも合意した。開発は、東レは名古屋事業場にあるオートモーティブセンター(AMC)の施設を活用していく。

 

東レは1月に、独ダイムラー社との炭素繊維複合材料製自動車部品の製造・マーケティングを行う合弁会社の設立にも合意している。