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三菱ケミカル、中国四川省に機能性樹脂製造拠点

2018年9月13日 (木)

国際三菱ケミカルは12日、中国・四川省成都市に、機能性樹脂製品の新たな製造拠点を設置すると発表した。

新たに現地法人を設立し、自動車内装表皮などに適した「スラッシュ成形用PVCコンパウンド」の生産を2019年春に開始する。

同社は同国で現在、沿岸部に位置する江蘇省・蘇州市と常熟市の2か所に機能性樹脂の製造拠点を持ち、自動車、電線、建材などの多岐にわたる用途向けに、スラッシュ成形用を含む「PVCコンパウンド」「熱可塑性エラストマー」「フィルム接着層用ポリオレフィン材料」などを生産している。

同国の自動車向け機能性樹脂市場は堅調に拡大し、中でもPVCコンパウンドは、自動車内装向けに今後高い需要の伸びが期待されている。同社は今回、近年自動車向け部材などの製造拠点の集積が進む中国中西部の成都に新たな機能性樹脂製造拠点を設け、旺盛な需要の取り込みを狙う。

また、将来的には、同様に需要の伸びが予想される食品、医療、光学分野向け製品の生産も検討していく。

■成都新社の概要
社名:菱化功能塑料(成都)
事業内容:自動車向けスラッシュ成形用PVCコンパウンドなど樹脂コンパウンド事業
所在地:中国四川省成都市(本社・工場)
設立:2018年8月