三井物産の北米鉄道貨車リース会社に2社参画

産業・一般三井物産、JA三井リース（東京都品川区）、農林中央金庫は30日、三井物産が100％出資する鉄道貨車リース会社に、JA三井リース・農林中央金庫が出資参画することで合意したと発表した。

北米鉄道貨車リース会社「三井キャピタルLLC」（米国イリノイ州シカゴ）に、JA三井リースと農林中金が米国に設立する「JAML三井キャピタルLLCホールディング」を通じて出資参画することで合意したもので、参画後の出資比率は三井物産50％、JAML三井キャピタルLLCホールディング三井キャピタルLLCホールディング50％となる。

三井キャピタルLLCは、北米・欧州・ブラジル・ロシア世界四拠点で展開する三井物産の鉄道車両リース事業の起点となった会社で、北米の鉄道会社や電力会社、鉱物資源会社などの荷主向けに8300両（4億米ドル）の鉄道貨車をリースしている。

今回、JAML三井キャピタルLLCホールディングと農林中金の出資参画を得ることで、資産規模の倍増を計画する。

北米の貨車鉄道は、北米経済を支える中長距離・大量輸送の基幹インフラとしての役割を果たしており、中短距離・小口を強みとするトラック輸送と補完・共存し合う形で、貨物鉄道輸送量は継続的に拡大している。

近年ではシェールガス・オイル関連分野での需要によって存在感が高まり、堅調な貨物鉄道輸送の需要を背景に安定的な成長が見込まれている。