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15年3月期決算

JR貨物、連結営業益17.2%減、鉄道事業赤字7億円悪化

2015年5月8日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)の前3月期個別決算は、昨年10月にコンテナ輸送力の半分が通過する東海道線由比・興津間で、土砂流入災害により10日間にわたって輸送が寸断されたのが響き、18.9%の営業減益となった。

主力の鉄道事業はわずかに増収を確保したものの、東海道線の寸断のほか、車扱貨物が7.6%減少した影響で営業損失が7億円悪化し、51億円の赤字。

同社は2018年度の「経営の自立」に向けて16年度の鉄道事業黒字化を掲げているが、今期は線路使用料の大幅な上昇が見込まれ、設備・車両の老朽化も進んでいることから減価償却費が増加する見通し。

今期業績は売上高1576億円(3.8%増)、営業利益71億円(36%増)、最終利益51億円(36.6%減)を見込んでいる。

前期の連結数値は売上高1874億1400万円(0.2%減)、営業利益65億2700万円(17.2%減)、最終利益88億8500万円(3.3倍増)で、今期はそれぞれ1935億円(3.2%増)、80億円(22.6%増)、57億円(35.9%減)を予想している。

[JR貨物]2015年3月期連結決算(単位:百万円)

 2015年3月期2014年3月期増減 
売上高
187,414187,849-0.2%
営業利益
6,5277,879-17.2%
経常利益
4,4894,695-4.4%
当期純利益
8,8852,635237.2%