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大同特殊鋼、タイにトランスミッション用鍛造部品拠点

2015年5月27日 (水)

荷主大同特殊鋼は27日、タイのピントン工業団地(チョンブリ県)に自動車トランスミッション用型鍛造部品を主に取り扱う新会社「ダイドースチール・タイランド」を設立したした、と発表した。

ASEANで生産される日系の自動車トランスミッションの型鍛造部品は、これまで品質要求の厳しさのため日本国内から輸出されていたが、ASEANで現地調達ニーズが高まっていることを受け、日本・米国に次ぐ型鍛造製品の製造拠点をタイに新設することにした。

新会社には国内の知多型鍛造工場(愛知県東海市)でことし1月に稼働を開始した新開発の熱間高速横型鍛造機の2号機を設置する。新開発の熱間高速横型鍛造機は従来機に比べ、ニアネットシェイプに対応可能で、高い生産性に基く競争優位性を兼ね備えた最新の鍛造機となる。

同社は「新工法で生産される鍛造製品が、顧客のものづくりと融合し、商品力強化にトータルで大きく寄与できることが国内1号機で実証された」として、ASEAN域内で自動車部品産業が集積するタイで同様の事業展開を行う。

新会社は特殊鋼鋼材の物流・営業拠点としての機能を備えるとともに、今後、タイに進出するグループ企業のサポート業務を行う機能も整備し、グループ全体のサプライチェーン拠点として運用する。

■新工場の概要
商号:Daido Steel(Thailand)Co. Ltd.
設立:2015年1月
所在地:タイチョンブリ県ピントン工業団地
敷地面積:8万4000平方メートル)
総投資額:30億円
資本金:5.5億バーツ
株主構成:大同特殊鋼100%
稼働開始:2016年3月
月産能力:1000トン
事業内容:型鍛造製品の製造・販売、特殊鋼鋼材の物流・営業、タイ進出グループ企業のサポート