ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

スエズ運河庁、8月6日開通式へカウントダウン開始

2015年6月15日 (月)

拠点・施設スエズ運河庁、8月6日開通式へカウントダウン開始01エジプトのスエズ運河庁(SCA)は13日、スエズ運河新水路の公式カウントダウンキャンペーンを開始したと発表した。新水路プロジェクトの完成度は80%超。8月6日にはシシ大統領が新水路の開通式を行う。

13日に開始したコミュニケーション・キャンペーンは、SCAによる監督の下、マーケティング・コミュニケーション企業のWPP、エジプトの複数企業で構成されたコンソーシアムが実施する。

スエズ運河庁の会長兼マネージングディレクター、モハブ・マメーシュ提督は「この新水路は単なる新しい水路ではなく革新的な土木工学の成果だ。エジプト人に新たな誇りとより豊かな未来をもたらすはずだ」「プロジェクトはすでに80%以上完了しており、今この時も作業が着々と進められている。これまでに掘削した砂の量は2億1000万トンを超えた」と述べた。

72キロに及ぶ新水路プロジェクトは、エジプトで6日間のうちに85億米ドルを集めて2014年8月6日に作業を開始。当初は完成までに3年を要すると予想されていたが、工事は12か月以内の完了に向けて進んでいる。

SCAでは、新水路が完成し、双方向の同時運航が可能になると、1日あたりの通過可能な船舶数は現在から倍増し、年間収入は2015年の53億米ドルから23年までに132億米ドルへと増加するほか、沿岸に物流や製造拠点が集積し、一台工業地帯を形成するとみている。