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スイスポスト、緊急時想定しドローンの物流利用テスト

2015年7月8日 (水)

国際スイスポストは7日(現地時間)、スイスワールドカーゴ(スイス国際航空の貨物部門)、ドローンメーカーのマターネットと共同で立ち上げたドローンプロジェクトで、物流へのドローンの商業利用を検討する取り組みの一環として月内にも実証実験を行うと発表した。

スイスポスト、緊急時想定しドローンの物流利用テスト

3社は物流へのドローンの利用に伴う投資効果を検討しているが、「5年以内のドローンの普及は期待していない。主に例外的で特殊な商品の輸送に使用できるかどうかが焦点」と考え、主に緊急時の使用を想定している。

スイスポスト、緊急時想定しドローンの物流利用テストドローン技術により、周辺領域への商品配送の速達化などが期待されているが、5年程度で現実的な商業利用を行うには規制の壁やバッテリー寿命などの技術的な制約があるとして、当面は緊急時の使用に焦点を当ててプロジェクトを進める考え。

今回の試験では、例えば、災害時に被災地の外から被災地へ物資を供給したり、医療の分野で最も優先度の高い貨物を緊急輸送したりといったケースを想定。マターネットのドローン「マターネット・ワン」を特別に小さな荷物を運ぶことを想定して設計している。

スイスポスト、緊急時想定しドローンの物流利用テストこのドローンは軽量構造を採用し、1回の充電で10キロ以上遠くまで1キロの荷物を輸送。マターネットが開発したクラウドソフトウェアで安全な飛行経路を自律的に飛行するよう設定されているという。