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【4-6月期】丸運、震災響く、減収分を吸収しきれず

2011年7月27日 (水)
2012年3月期連結(単位:百万円)
 2012年3月期1Q2011年3月期1Q増減率
売上高11,79012,051-2.2%
営業利益221279-20.8%
経常利益251295-14.9%
当期純利益19717611.5%

ロジスティクス 

自車稼働率の向上や固定費の削減に努めたが、売上高減少の影響を吸収することができず、経常利益が減少した。

 

貨物輸送部門では、重量品・機工などの取扱いが増加したものの、震災による取引先の被災やサプライチェーンの寸断による生産停止などの影響を受け、生産関連貨物の取扱量が減少。鉄道の不通でコンテナ輸送が減少し、前年同期に比べ2.9%の減収となった。

 

同社は食品物流事業に参入するため、6月にトワード物流と合弁で「丸運トワード物流」(同社60%出資)を設立。10月から営業を開始する。

 

液体輸送部門では、化成品の輸送量が前年並みに推移。ガソリンなど石油製品は、供給面で震災の被災地を中心に復旧に伴う車両の派遣や西日本など遠隔地からの輸送を行ったものの、需要面で震災の影響や燃料転換による減退が大きく、部門全体では輸送量が減少し、3.6%の減収。

 

国際物流部門は、震災の影響で4月に取扱量が減少したものの、5月以降は半導体関連貨物、リサイクル原料を中心に貨物量が除々に回復した。

 

6月には震災の影響で操業を休止していた荷主の工場が再稼動し、納期遅延の解消のため船便から航空便への切替えなどもあって売上高が増加、8%の増収となった。