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ゲンキー、出店拡大へ物流DXに積極投資

2025年7月31日 (木)

調査・データ愛知や岐阜、福井など中部地方を中心にドラッグストア「ゲンキー」を展開するGenky DrugStores(福井県坂井市)は29日、2026年6月期の経営戦略を発表し、2040年1万店舗の実現を掲げ、全国で積極的な新規出店を図るとともに、物流センターの整備を進めるとの方針を明らかにした。

同社は現在、福井、石川、岐阜、愛知、滋賀の5件に480店舗を出店。全店セルフレジで、チラシやSNSなどによる販促を行わず、調剤薬局も置かないなど、徹底した低コスト戦略で、スーパーマーケットより10%以上安い販売価格を掲げている。また、店舗開発や物流もデベロッパーや3PLに頼らない、「自前主義」を貫いている。

経営戦略では、「物流を制するものは小売りを制する」とのスローガンを掲げ、物流とITの自前化のメリットを生かしサプライチェーン全体の改革を推し進めるとした。

具体的にはトラックバース予約システムやコンテナデバン管理システムによって、発注納品のリードタイムや発注納品サイクルの再構築を図るほか、青果のセンター待機時間を削減し、店舗配送帰り便による集荷も進める。

物流センターでは、幹線便予測システムやロジスティクス効率把握システムで、幹線便の積載率向上を図り、幹線便24時間稼働による往復便活用、DCの在庫最適化、リードタイムの再構築による物量平準化を進める。

店舗配送でも店舗配送ルート最適化システムで、店舗納品頻度の削減や、物量の平準化に取り組む。

出店については積極的な全国展開に向けて、100人態勢で店舗開発を進め、さらに物件候補地を調査する「商圏調査部」も新設する。26年には543店舗となる予定で、30年の1000店舗実現を目指す。

自前の物流態勢については、現在、岐阜県安八町と富山県小矢部市にある、物流や食品加工の主要拠点となるリージョナル・プロセス・ディストリビューションセンター(RPDC)2施設に加え、新たな物流拠点の整備を進める。滋賀県甲良町に25億円かけてトランスファーセンター(TC)を建設し、26年5月に稼動させるほか、愛知県内に100億円かけて、3棟目のRPDCを建設する計画を進めている。完成は28年12月を予定している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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