財務・人事日本航空(JAL)は30日、2026年3月第1四半期(Q1)の連結業績を発表した。貨物郵便事業は、国際線の貨物専用機ネットワークの拡充や中国・アジア発北米向け貨物の獲得強化、国内線のヤマトグループとの貨物機の共同運航などで輸送量が増加。国際線、国内線ともに10%以上の増収となった。
同社によると、KALITTA航空とコードシェア契約を結び、今年5月10日から成田-シカゴ線で定期貨物便の運航を開始した。同月31日からは同路線の旅客便も就航し、貨物便と旅客便の併用で、アジア-北米間での貨物輸送への需要の高まりに対応している。
ヤマトとの共同運航では、昨年4月からヤマトグループが導入したエアバスA321-200P2F型の貨物専用機を、JALグループのスプリング・ジャパンが運航している。
Q1の国際貨物事業の実績は、貨物収入336億円で、前年同期比14.7%の増。輸送重量は14万1000トンで、同11.8%増だった。重量単価は1キロ当たり238円で、前年比2.6%アップした。
国内貨物事業は、貨物収入72億円で、前年同期比10.7%の増。輸送重量は7万9000トンで、同10.0%増だった。重量単価は1キロ当たり91円で、前年比0.6%のアップだった。
同社は今年7月から、再生医療に対応する細胞輸送サービス「J SOLUTIONS PHARMA CELLS」を開始した。スピーディで丁寧な輸送で、医療分野での需要に対応する。
今後は、2029年に成田空港の近接地に航空上屋施設と物流施設が一体化した国内初の国際物流拠点「WING NRT」を開設。ヒューリック(東京都中央区)と共同で運営し、同空港内の貨物施設と併用して第3滑走路の供用開始で見込まれる国際貨物の需要増の取り込みを図る。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。