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トラック後部ゲートリフタで火災の恐れ、新明和がリコール

2011年7月27日 (水)

話題新明和工業は27日、同社が販売した荷役装置一式(テールゲートリフタキット)の電動油圧発生装置(パワーユニット)に不具合があることが判明したとして、国土交通省に対し、自主改善を実施すると報告した。同社は、該当するテールゲートリフタキットを架装して出荷した車両のリコールを届け出ている。リコール届出番号は2793。

  

国交省によると、不具合はトラックの車両後部に架装した荷役装置(テールゲートリフタ)を作動させるための電動油圧発生装置(パワーユニット)で、走行中の飛び石などでパワーユニットのユニットカバーが破損することにより、融雪剤、汚泥、雨水などがマグネットスイッチ部に堆積。マグネットスイッチカバーに割れなどがあった場合、融雪剤が雨水などにより溶けて塩水となり、マグネットスイッチの内部に侵入する場合がある。この場合、マグネットスイッチがショートし、火災に至るおそれがある。部分焼損13件が報告されている。

 

自主点検では、ユニットカバーの破損、マグネットスイッチカバーの割れなどを点検し、マグネットスイッチの取付け位置を上方に変更する。また、全車両、ユニットカバー、マグネットスイッチカバーの割れなどがあった場合には、ユニットカバー、マグネットスイッチを新品に交換する。さらに、ユニットカバーに、使用上での注意事項を明記した注意ラベルを貼付けするとともに、使用者に対し、使用上の注意事項、点検整備の励行について啓蒙を図る。

 

改善措置用部品の供給に時間を要することから、当面の暫定措置として、ユニットカバー、マグネットスイッチ部を点検し、マグネットスイッチ部に堆積物がある場合は除去し、ユニットカバー、マグネットスイッチカバーに割れなどの損傷があった場合には、シーリングやテープ補修の措置を行う。