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中国運輸局、死亡事故引き起こし特別監査

広島県の運送会社2拠点に計235日間の車両停止処分

2015年10月5日 (月)

行政・団体中国運輸局は5日、広島県福山市のトラック運送会社「シャルダン商会」の本社営業所と広島営業所(広島市佐伯区)に対し、それぞれ延べ105日間、130日間の車両使用停止処分を行ったと発表した。

シャルダン商会所属のトラックが3月26日、島根県浜田市の中国自動車道浜田線で車線を逸脱し、対向車線を走行中のバスと衝突する事故を引き起こし、バスの乗務員、乗客に死傷者が生じたことを受け、同運輸局では事態を重く見て、事故の翌日に特別監査を実施した。

事故を起こしたトラックが福山ナンバーだったため、監査チームは福山市の本社営業所を調べたが、その時期には同トラックが広島営業所に配置転換されていたことから、急きょ広島へ移動し、1日に2か所の監査を実施した。監査はその後、3月31日に広島営業所、4月6日に本社営業所とそれぞれ2回ずつ行った。

監査の結果、本社営業所では「届出をしないで営業所に配置する事業用自動車の種別ごとの数を変更していた」など11項目にわたる貨物自動車運送事業法などの違反を確認。広島営業所でも「認可を受けないで自動車車庫を設置していた」など、13項目もの違反があったことから、両営業所に対する行政処分に至った。