M&Aドイツの海運大手ハパックロイドは16日、イスラエルのコンテナ船社ZIMと合併契約を締結したと発表した。ハパックロイドがZIM株を1株35.00ドルの現金で100%取得する。取引総額は40億ドル超。2026年後半にZIM株主と関係当局の承認を得て完了する見通しだ。
取引では、ZIMが保有するイスラエル国家の特別株(ゴールデンシェア)を切り離し、イスラエルの投資ファンドFIMIオポチュニティー・ファンドが保有する新たなイスラエル籍コンテナ船社へ移管する。新会社は16隻の近代船で主要戦略航路を担い、ZIMブランドとゴールデンシェアを引き継ぐ。一方、ハパックロイドはグローバル網を拡充しつつ、イスラエルとの長期的な事業基盤を構築する。
統合後の事業規模は、保有船舶400隻超、船腹量300万TEU超、年間輸送量1800万TEU超に達する見込み。世界5位の地位を維持し、太平洋、アジア域内、アトランティック、中南米、東地中海といった主要航路でネットワークを強化する。両社は人材とデジタル技術を活用し、年間数億ドル規模のシナジー創出を見込む。
経営陣は顧客向け品質と収益性を重視する姿勢を強調する。航路の重複整理と接続性向上により、配船の柔軟性とサービス安定性の向上を狙う。一方、規制審査や市場環境の不確実性は残る。取引完了まで両社は競合関係を維持し、既存の船舶共同運航やスロットチャーター以外の協業は行わない。
業界再編が進むなか、国家的要請を反映した資本分離と、グローバル統合を同時に進める点が今回の特徴だ。ネットワーク強化の実効性と、承認プロセスの行方が今後の焦点となる。
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