日本製紙、石巻工場で木質系がれきを受入れ

産業・一般日本製紙グループ本社は22日、日本製紙石巻工場（宮城県石巻市）が20日から1号バイオマスボイラーの連続運転を開始し、併設されているN1タービンで本格的に自家発電を開始したと発表した。

これに伴い、同社グループは宮城県知事からの要請に協力し、東日本大震災で発生した再利用可能な木質系瓦礫（がれき）を燃料として受け入れ、石巻工場で焼却処理することで電力として活用できるようにする。

石巻工場で本格的に稼働した1号ボイラーは、木くずを燃料としており、宮城県との協議の結果、広域石巻圏（石巻市、東松島市、女川町）での瓦礫を破砕処理して燃料とし、同ボイラーで焼却することにした。

22日から試験的に石巻工場に瓦礫を搬入し、今後正式に宮城県との契約が締結されれば、年間約12万トンの瓦礫を燃料として活用していく。石巻工場で発電した電力の一部は、東北電力に対し最大4万キロワット（一般家庭約10万世帯相当）を供給することとし、21日から送電を開始している。