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国交省、メコン地域で陸上ハブ&スポーク実験

2015年10月19日 (月)

行政・団体国土交通省は19日、物流審議官部門が行う今年度の物流パイロット事業として、メコン地域で「陸上ハブ・アンド・スポーク物流システム」の導入に向けた実証事業を実施すると発表した。

▲実証実験のイメージ(出所:国土交通省)

▲実証実験のイメージ(出所:国土交通省)

ラオス・サバナケットを中心としたハブ・アンド・スポーク方式による共同集荷・共同輸送システムの導入に向けた実証事業で、陸上物流では初の試み。

国交省は同事業の実施に先立ち、10月22日にラオス政府と行う物流政策対話で協力を要請し、課題などについて話し合う。

▲トライアル輸送の予定ルート(出所:国土交通省)

▲トライアル輸送の予定ルート(出所:国土交通省)

メコン地域では、「タイプラス1」の動きとして、タイ・ベトナムの周辺国で部品の供給拠点が集積しつつあり、メコン地域内で生産分業ネットワークが形成されてきている。経済成長に伴う生活水準の底上げと中間所得者層の拡大に対する期待と相俟って、付加価値の高い貨物や小型貨物への需要が伸びるとみられている。

こうした実情のなかでメコン地域に陸送物流ネットワークを構築する場合、主要都市間を1社で1台用車して輸送する方法をメコン全域に広げていくのは効率が悪くなることから、国交省では
「ハブ・アンド・スポーク方式を導入し、複数荷主の貨物を集荷・仕分けし、混載した上で、複数の物流事業者により各都市に輸送するのが効率的」だとして、パイロット事業を実施することにした。

同事業では、オペレーション上の課題や効果を検証するとともに、システムの導入に必要な制度・手続きの課題を調べる。

ハブ・アンド・スポーク方式