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国交省、東南アジア物流実証事業の報告書公表

2016年9月14日 (水)

調査・データ国土交通省は14日、メコン地域で陸上ハブ&スポーク物流システムの導入を目指す実証事業と、南部経済回廊を活用してタイ・ミャンマー間で越境物流システムの実証を行う2つの報告書を公表した。

メコン地域で陸上ハブ&スポーク物流システムの導入を目指す実証事業は、ラオス・サバナケットを中心にハブ&スポーク方式の共同集荷・共同輸送システムを構築する方針で、得られたノウハウの蓄積・普及を図るために報告書をとりまとめたもの。

メコン地域では「タイプラスワン」の動きとして、タイ・ベトナム周辺国が部品供給地として進展し、高付加価値貨物や小型貨物の需要増加が見込まれているが、主要都市間を1社で1台用車して輸送するこれまでの方法をメコン地域全域に広げていくのは効率が悪い。

そこで国交省はこのエリアにハブ&スポーク方式を導入し、複数荷主の貨物を集荷・仕分けし、混載した上で複数の物流事業者が各都市に輸送する効率的な物流システムの構築を志向。同地域の陸上物流で初めてハブ&スポーク方式による共同集荷・共同輸送システムの導入に向けたパイロット事業を実施し、実証を通じて得た課題や対応策を報告書にまとめた。

また、南部経済回廊を活用したタイ・ミャンマー間の越境物流システム実証事業は、東南アジア最大規模の経済特区の整備が進むダウェー地区を中心に、メコン地域の産業とインド・中東・アフリカの市場を結ぶ物流の拡大が見込まれることから、新たな越境物流システムの実現に向けたパイロット事業として実施。

第三国間向け貨物を含む混載輸送のトライアル輸送を通じ、得られた課題や対応策について実践的なノウハウの蓄積・普及を図るため、報告書をまとめた。

■タイ-ミャンマー南部での越境物流システムの報告書
http://www.mlit.go.jp/common/001144518.pdf

■メコン地域での共同集荷・共同輸送システム形成・促進の報告書
http://www.mlit.go.jp/common/001144489.pdf