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日産、高速・一般道含む公道で自動運転実験

2015年10月30日 (金)
日産、高速・一般道含む公道で自動運転実験

▲システム構図(以下、出所:日産自動車)

調査・データ日産自動車は29日、高速道路・一般道を含むルートを目的地まで自動運転で走行する実験車両で公道テストを開始したと発表した。

同社は2016年末までに混雑した高速道路上で安全に自動運転できる技術「パイロットドライブ1.0」を世界に先駆けて日本市場に導入する。18年に高速道路で車線変更を自動的に行う、複数レーンをまたいだ自動運転技術の実用化を目指し、20年までには、交差点を含む一般道で自動運転技術の導入を計画している。

今回の実験車両は、実際の交通環境で検証を行い、市販化に向けたシステムの信頼性向上を図ることを目的に開発したもので、今後、日本だけでなく、海外での公道テストも実施する。

日産、高速・一般道含む公道で自動運転実験

▲主な自動運転機能

車両は電気自動車「日産リーフ」をベースに、ミリ波レーダー、レーザースキャナー、カメラなど特徴の異なる複数のデバイス、高速チップ、専用のHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)を搭載しており、高速道路だけでなく一般道を含んだルートで、ナビゲーションシステムで設定した目的地まで自動走行できる。

一般道で自動運転できるようにするため、同社は今回、2つの技術を開発した。一つは世界最先端の小型・高性能な量産試作段階のレーザースキャナーで、高精度な3次元計測により、車両周囲の物体との距離を正確に把握しながら安全に走行できる。

もう一方は、遠方までの360度視野を持つ8カメラシステムで、交差点やきついカーブ路を走行するときにクルマの進む方向を的確に決められるようになった。