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神奈川県、収集運搬許認可の書類に架空社名

2015年11月6日 (金)

事件・事故神奈川県は5日、県央地域県政総合センターで産業廃棄物収集運搬業の許認可事務に従事していた男性の技師職員が46件の届出関係書類を処理せず放置していたことが判明した、と発表した。

職員は8月13日に収集運搬業の新規許可申請書類を受け取り、翌日付で「進行管理上必要な処理台帳」に架空の社名で入力した後、この申請書類を放置していた。10月29日に申請代理人の行政書士から審査状況に関する問い合わせの電話が入り、職員本人が申請書を確認、書類の紛失が判明した。

紛失書類を捜索する過程でこの職員が担当している事務をすべて調べたところ、11月2日までに2014年度分の届出関係書類を受け取りながら処理せず、放置していた案件を46件確認した。

県では、これらの不適切処理は架空社名の入力を含め、いずれも「担当職員が事務処理の遅延などをとがめられることを恐れ、隠ぺいや虚偽記載を繰り返し、上司・同僚らを欺いたことが起因している」とみている。

46件の届出書類はの内容を調べた結果、事業者に是正を求める必要のある届出はなかった。県は申請者に謝罪するとともに、申請書の副本で審査事務を進め、6日までに更正処理を終える予定だという。