ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

名糖運輸、交通事故損賠訴訟で和解

2011年9月15日 (木)

話題名糖運輸は14日、同社のトラックが2006年2月5日に引き起こした交通事故で、被害者とその両親から提起されていた損害賠償訴訟について、8月29日付で和解が成立したと発表した。

 

事故は2006年2月5日、同社従業員が東名高速道路上をトラックで走行中、故障で停車していた乗用車に追突し、傷害を負わせた。その後、被害者とその両親が原告となり08年7月9日、同社とトラックを運転していた従業員を相手取り、損害賠償金などの支払いを求める訴訟を提起していた。

 

一審判決(2010年11月25日)では、東京地方裁判所は名糖運輸と従業員に対して6845万6685円のほか、2010年9月に3万3870円、同年10月から2024年1月まで月額21万円、その後から被害者が死亡した日の翌月まで月額37万8000円、原告の父親と母親に対してそれぞれ77万円の支払を命じた。その後、原告が一審判決を不服として控訴したことを受けて、名糖運輸も控訴した。

 

原告、被告双方が控訴する事態となったことから東京高裁が和解勧告を行い、和解協議を行った結果、8月29日付で和解が成立した。和解内容は、一審判決が認定した損害額、過失割合を前提として、後遺傷害慰謝料を解決金として増額したもので、一時金として既払金を除き、6845万6685円と年5%の利息、解決金として1000万円の支払義務を認めた。将来分の定期金や父母への一時金は、ほぼ一審判決を踏襲した。