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焼津水産、中国撤退へ現法売却、東南アにシフト

2016年1月19日 (火)

国際焼津水産化学工業は18日、中国現地法人の大連味思開生物技術(大連YSK)を売却する方針を固め、株式か事業を譲渡する方向で譲渡交渉を開始する、と発表した。

大連YSKは中国で水産系を中心とした天然調味料、日本国内用の機能性食品素材の中間体の生産・販売を手がけてきたが、為替変動や労務費の高騰で調味料、機能性食品素材事業がともに低迷。

新規製品の開発や営業活動の強化、経費削減など状況打開に向けた施策を実施したものの、依然として厳しい業績が続いていることから、中国事業を譲渡し、東南アジアへ経営資源を投入していくことが得策だと判断した。

大連YSKは売上こそ3億7332万円(2012年12月期)、3億7988万円(13年12月期)、4億814万円(14年12月期)と伸びているものの、最終損益は13年12月期に2004万円の赤字に陥り、14年12月期も最終赤字は解消したが、利益を出せない状況で伸び悩んだ。

焼津水産化学工業は今後、株式譲渡交渉を開始し、具体的な内容決まった段階で公表する。