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伊藤忠プラスチックス、協栄電気を買収

2011年10月12日 (水)

M&A伊藤忠商事は12日、100%子会社の伊藤忠プラスチックスが11日付で、協栄電気(東京都港区)の全株式を取得する契約を締結し、子会社化すると発表した。

 

協栄電気は1951年に設立、電源周りの部材・部品の販売・加工を手掛け、いち早く中国・台湾をはじめとするアジアに進出して販売網を構築。きめこまやかなユーザー対応で、国内外の大手トランスメーカーや電子機器・電子部品メーカーなどに販路を確立している。

 

伊藤忠プラスチックスの電子材料分野では、これまで液晶や二次電池などにウエイトを置いた事業展開を行なってきたが、協栄電気が得意とする電源周辺分野の事業を加えることで、「さまざまな新たな展開が可能となる」としている。

 

また、先端電子材料分野を中心としてきた伊藤忠プラスチックスの既存ポートフォリオに、協栄電気のベーシックな商材による安定収益を付加することにより、収益構造を補完し、安定化を図る。

 

伊藤忠プラスチックスと協栄電気は、これまで約3年間、取引や人的交流を通じて互いの企業文化・風土、業務内容などで理解を深めるとともに、補完関係やシナジーにつき検討・協議を重ねてきた。

 

買収実行後も協栄電気の自主性・マネジメント体制を維持し、人材・販売チャンネル・拠点・ノウハウなどの経営リソースを共有、相互の強みを生かすことで、顧客サービスの拡充を図る。

 

また協栄電気・伊藤忠プラスチックスの拠点に加え、伊藤忠商事の中国・台湾・アセアンの各現地法人との協業を図り、収益機会の増大を狙う。