産業・一般外国人ドライバー支援機構(FDSO、福岡県大野城市)は22日、カンボジアに拠点を置くグループ会社のミナミカンボジアが運営するドライビングスクールに、日本の教習所の物的基準に沿った教習コースを構築したと発表した。海外に日本式の教習コースを整備する事例は、同社調べで初となる。
カンボジアなど東南アジア諸国では、専用コースで段階的に運転を学ぶ仕組みが一般的でなく、路上での運転開始が多い。このため、日本で就労する外国人ドライバーにとって、交通環境や安全基準のギャップが課題のひとつとなっていた。

▲日本の教習所の物的基準に沿って整備された、カンボジアの教習コース(出所:外国人ドライバー支援機構)
今回整備されたコースでは、坂道、S字、クランクなどの課題走行設備や日本の道路標識を設置し、現地で日本の交通環境を前提とした実践的な運転・安全教育が可能となる。同社はこれまでも海外での教育を実施してきたが、同コースの整備により教育内容の再現性と質をさらに高めることができるとしている。
海外での教育を担うミナミカンボジアと、国内で免許取得・技能教育を行う南福岡自動車学校(福岡県大野城市)をグループ内に有する体制により、現地教育から国内での免許取得まで一貫した支援が可能。外免切替試験においても、同社支援の外国人ドライバー3人全員が一度で合格しているという。
同社は今後、教習コースを活用した現地教育の充実や全国の自動車教習所との連携を強化し、日本の道路環境に適応した安全な外国人ドライバーの育成を進め、物流業界の持続可能な発展に寄与するとしている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。















