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ゼロ、女性キャリアカー運転手の育成・定着を加速

2025年12月22日 (月)

ロジスティクスゼロは18日、静岡カスタマーセンター(CSC)における女性キャリアカードライバーの活躍事例を明らかにした。同社は、未経験者向けの研修制度や働きやすい環境整備を通じて、女性ドライバーの定着と育成を推進する。

物流業界ではドライバー不足が課題だ。国土交通省の「トラガール促進プロジェクト」など女性登用が進むなか、ゼロも全国で女性ドライバーを採用。同社の業務は、一般的な貨物輸送とは異なり、商品車をキャリアカーに自走で積み込み、輸送する専門技術が必要だ。

静岡CSCに配属された林氏は、酪農関係の前職から転身した新人だ。大型車を運転する女性への憧れから、未経験で入社した。4月の中途採用者研修を経て、現在は1台積みのローダーを担当する。

▲日々充実の林ドライバー(出所:ゼロ)

業務は過酷だ。朝6時30分に出勤し、近場なら4周から5周、遠方なら2周から3周の配送をこなす。退勤が20時になる日もある。特に個人宅への納品では、狭い道路状況への対応や細やかな運転技術が求められる。林氏は「大変なこともあるが、日々充実している」と語り、着実な成長を見せる。

新人を支えるのが、キャリアカー歴13年のベテラン、松浦氏だ。同氏は30歳で大型免許を独学で取得し、現在は5台積みのキャリアカーを操る。松浦氏は「積めないとは言いたくない」というプロ意識を持ち、パズルのように車両を効率よく積載することに面白さを感じている。

▲5台積みキャリアカードライバーの松浦氏(出所:ゼロ)

松浦氏は小学生の子供を育てる母親でもある。会社は学校行事などに柔軟に対応するほか、女性ドライバーが集まる会を通じてトイレ事情などの環境改善を進める。松浦氏は、失敗して落ち込む林氏に対し「失敗を忘れないだけでいい。次はやらないように気をつけるだけ」と助言し、精神面でも若手を支える。

両者の目標は、トレーラーへの乗務だ。ゼロは、性別や経験に関わらず、意欲ある人材がプロフェッショナルとして成長できる環境づくりを継続する。

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