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川崎汽船、ドライバルク船事業改革など特損500億円

2016年4月1日 (金)

ロジスティクス川崎汽船は1日、ドライバルク市況が「想定以上」に低迷し、コンテナ船でも運賃修復の動きが進まなかったとして、前3月期決算見通しの営業利益と経常利益を下方修正した。また、ドライバルク船事業で構造改革費用など500億円の特別損失を計上する。

川崎汽船、ドライバルク船事業改革など特損500億円

ドライバルク事業は、中国経済の減速を背景とした資源需要の減退に伴い、荷動きが停滞。この結果、市況が史上最低水準を下回るまで下落し、原油、鉄鉱石などの資源価格、需要は一定の回復の兆しを見せているものの、船腹需給バランスの改善には時間を要する見通し。

こうした環境変化を受け、同社は中小型船を中心に船隊規模の縮小を一段と加速させ、市況へのエクスポージャーを低減するため、追加の保有船の処分、用船の早期解約、ドライバルク船の一部減損損失などにより特別損失などで500億円を計上することにした。

同社は「当社を取り巻く事業環境は大きな構造的変化に直面している」との認識を示し、これらの変化に素早く対応するため、ドライバルク事業の構造改革にとどまらず、経営計画を抜本的に見直す。