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川崎汽船、3Q営業益62%減、コンテナ船赤字化

2016年1月29日 (金)

ロジスティクス川崎汽船が29日に発表した2015年4-12月期連結決算は、コンテナ船で運賃が低迷し、中国の景気減速による需要減退でドライバルク船市況が低迷したことを受けて営業利益が前年同期を62.3%と大きく下回った。

コンテナ船事業は、北米航路で往復航ともに2%増加したものの、荷動きの停滞に対応した減便や航路合理化を進めた欧州、アジア、南北航路では10%を超えて減少し、グループ全体では7%の減少となった。

コンテナ船運賃は北米航路で10月以降、需給バランスの悪化で下落。欧州、南北航路は荷動きの減退にで低迷し、同社平均運賃も全航路にわたって大きく前年を下回り、42億円の損失を計上した。

ドライバルク船事業では、大型船が中国の鉄鋼需要停滞に伴い鉄鉱石輸入量が頭打ちとなるなか、例年見られる冬季の需要増加もほとんどなく市況が低迷。中・小型船でも中国向け石炭輸送量が3割減少し、南米積み穀物の出荷時期の平準化に伴う積地での船混み緩和などにより、船腹需給バランスが崩れ、市況の低迷が続いた。

こうした長期的な市況低迷を受け、同社グループでは支配船の処分でフリー船の縮減を進めたが、減収減益となった。

[川崎汽船]2016年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)

 2016年3月期
第3四半期
2015年3月期
第3四半期
増減 
売上高
977,7831,015,061-3.7%
営業利益
15,19240,327-62.3%
経常利益
11,72946,185-74.6%
当期純利益
9,27533,006-71.9%