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郵船ロジ決算、米港湾混雑の反動で減速し営業減益

2016年4月28日 (木)

ロジスティクス郵船ロジスティクスが28日に発表した前3月期決算は、営業利益が2.6%ながら減少に転じた。前年の米国の港湾混雑による反動で荷動きが停滞したほか、国内で個人消費の低迷が影響して輸入取扱件数も伸びなかったことから、1-3月期の売上が前年同期比12.6%減と大きく落ち込み、営業利益もほぼ半減した。

郵船ロジスティクス
2016年3月期本決算
累計(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
直近3か月(百万円)
(前年同期比)
売上高
469,8161.9%110,862-12.6%
営業利益
9,057-2.6%1.9%1,543-48.7%
経常利益
10,003-0.0%2.1%1,197-61.5%
当期純利益
2,699-2.7%0.6%-1,129--

売上規模が最大の米州セグメントは、売上高が8.8%増、セグメント利益は88.7%減と収益性が低下。海上事業の輸出取扱実績(TEU)が11.3%増、輸入取扱件数も7.9%増と堅調に推移したものの、航空事業の輸出取扱重量が5.3%減、輸入4.5%減と、前年の港湾混雑による反動が響いた。ロジスティクス事業は、販売価格の下落や荷動きの低迷など厳しい事業環境が続いた。

日本セグメントは、航空事業が米国の港湾混雑の反動で輸出入ともに取扱量・件数が減少。個人消費が低迷した影響もあり、前期の21億1100万円の利益から6000万円の損失に転じた。

今期は、中期経営計画の最終年度として販売拡大と業務改革に取り組み、売上高4700億円(前期並み)、営業利益100億円(10.4%増)、経常利益102億円(2%増)、最終利益40億円(48.2%増)を見込む。