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新日鉄住金、中国で「キズ撲滅」追求した物流システム

2016年6月9日 (木)

荷主新日鉄住金、中国で「キズ撲滅」追求した物流システム新日鉄住金は9日、中国で昨年11月に操業を開始した冷間圧造用鋼線の製造・販売子会社「日鉄住金冷圧鋼線(蘇州)」の開業式を行った。総経理の喜多章氏は、製造工程の進捗・在庫の状況を瞬時に把握する高度な生産管理システムや「取り扱いキズ」の撲滅を追求した物流システムを導入したことを説明した。

子会社は中国の冷間圧造用鋼線需要に対応しながら、品質・コスト・デリバリー面で競争力を高めるために酸洗・伸線・熱処理を備えた一貫工場として建設、生産能力は年産4万2000トンまで増強した。今後は現地の太径鋼線の調達ニーズが増大していることを受け、製品径40ミリまで製造できる伸線機の早期導入を進める。

冷間圧造用鋼線は、自動車用ボルト・軸受などの重要な保安部品に用いられることから、材質・寸法精度などの面で厳格な品質管理が欠かせない製品。