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新日鉄、武漢鋼鉄とのブリキ合弁事業を拡大

2012年8月7日 (火)

拠点・施設新日本製鉄は7日、武漢鋼鉄と設立したブリキ製造・販売の合弁会社の事業を拡大すると発表した。

 

新日鉄と武漢鋼鉄は2011年10月にブリキ製造・販売の合弁会社「武鋼新日鉄(武漢)ブリキ有限公司」を設立し、現在、湖北省武漢市でブリキ製造工場を建設しているが、これに加えて武鋼が並行して建設中の設備を立ち上げとともに借り受け、一括したオペレーションを行う形で事業規模を拡大することにした。

 

武鋼から借り受ける設備は酸洗・冷間圧延設備1基、連続焼鈍処理設備1基、電気錫めっき設備1基の3基で、合弁会社の自社設備を加えると酸洗・冷間圧延設備1基、連続焼鈍処理設備2基、電気錫めっき設備2基の5基となる。

 

この拡大によって、合弁会社の製造・販売能力はブリキ原板・ブリキともに年産40万トン、合わせて80万トンと現状の2倍となり、中国では宝山鋼鉄に次ぐ規模となる。酸洗・冷間圧延設備を取り込むことにより、酸洗・冷間圧延から電気錫めっきまでの一貫管理による品質管理レベルの向上につなげる。また、設備を借り受けることで自社での建設よりも初期資金負担を軽減できるとしている。

 

主要設備の一部は既に着工しており、2013年9月から12月にかけて段階的に稼働させる。