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月桂冠、SAP基幹業務システムを本格稼働

2010年4月22日 (木)

フード月桂冠は4月21日、SAPによる基幹業務システムを導入し本格稼働を開始したと発表した。SAPによる基幹業務システムの稼働は日本酒業界で初めて。

 

今回導入したシステムは、ERPパッケージ(統合型業務パッケージソフトウェア)の「SAP ERP6.0」を活用。日本酒メーカーでの原料や包装資材の在庫・購買管理から、醸造・貯蔵・容器詰の生産・品質管理、酒税計算、出荷・物流・販売などの業務支援、財務・管理会計、人事給与関係まで、経営情報を一括して管理する大規模システムとなった。

 

新システム導入前は、製造系、販売系で個別のホストコンピュータを、勘定系(経理関連)ではサーバーを使ったオープン系のシステムを、それぞれ運用してきた。が、長年にわたるホストコンピュータの使用でシステムの構成が複雑化、入力が重複する業務もあり、システム間の連携、リアルタイムの情報把握などの点で課題があったという。

 

月桂冠では、システム導入により、今後の物流・商流の拡大に伴う新たなシステムとの連携、日本酒以外の分野など新規事業への対応、システム業務の拡大への対応も強化でき、中核事業への注力、新規事業による業務領域の拡大など経営資源の最適化を進めていく。