調査・データ日本海事センターが23日に発表した主要定期航路のコンテナ貨物荷動き動向によると、貨物量は、北米航路で往航が増加し復航が減少、欧州航路では往航が増加し復航が減少、日中航路で往復航ともに減少し、アジア域内航路も減少した。
北米航路は往航(7月)が135万7202TEUで1.4%増と3か月連続で増加、1-7月累計では2.8%増となった。6月の運賃(塩田-ニューヨーク間)は横ばいの1TEUあたり1630ドル。
復航(5月)は57万6701TEUで2か月連続の減少となる2.9%減、1-5月累計では2.1%の増加となった。運賃(ニューヨーク-塩田間)は2月以降、750ドルで推移している。
欧州航路 (6月)は往航が128万7598TEUで0.8%増で2か月ぶりの増加。運賃(塩田-フェリックストウ間)は3月を底に上昇基調を維持しており、6月は23.6%上昇して890ドルとなった。復航は61万2739TEU(2.4%減)で2か月連続の減少。運賃(フェリックストウ-塩田間)は 2月以降下落基調に転じ、6月は19.7%低下し570ドルだった。
日中往航(6月)は97万3014TEUで7.4%減、金額ベースでは11.6%減の5768億円で4か月連続の減少。横浜-上海間の運賃は340ドルで推移していたが、6月は400ドルまで上昇した。復航は2.3%減で2か月ぶりの減少、金額ベースでも15.6%減と3か月連続で低下し9826億円に縮小。上海-横浜間の運賃は2か月連続して下落し590ドルとなった。
ア ジア域内航路(6月、日中韓台香+ASEAN)は117万4205TEUで3.2%減で3か月連続の減少。アジア域内コンテナ運賃指数は2016年に入り多くの航路で横ばいが続いている。