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韓進破綻で神戸港に空コンテナ最大1000個滞留、市が緊急措置

2016年9月14日 (水)

話題神戸市は14日、韓進海運の経営破綻に伴い、神戸港のコンテナターミナルに韓進海運の空コンテナが滞留しつつあるとして、急きょ空コンテナ1本につき1万5000円を上限にコンテナの移動・回収・保管費用を支援する緊急措置を打ち出した。韓進海運の経営破綻に関連し、国内の自治体が対応措置を講じるのは初めて。

韓進海運は8月31日、日本の会社更生法に相当する法定管理をソウル中央地裁に申請したが、同社によるコンテナ貨物の取り扱いが停止し、神戸港に接岸できず、空コンテナの積込(返却)先もない状態となっているため、空コンテナがターミナルに滞留。

市の試算によると、韓進海運のコンテナ船から降ろされた実入りコンテナが国内を流通し、神戸港に入っている空コンテナは500本程度だが、川崎汽船など韓進海運とアライアンスを組む船社から降ろされたコンテナのうち、韓進海運に積み込む予定のものもあるため、最終的には神戸港だけで1000本程度になるとみられている。

すでにターミナルには韓進海運の空コンテナが滞留しつつあるものの、ターミナル運営事業者はその空コンテナを移動したり、まとめて保管したりする荷役費用やスペースを確保するコストを韓進海運が支払えないため、今後、その数が増えてくるに従ってターミナル運営に支障をきたすことが懸念されていた。

支援措置の対象事業者は「韓進海運の空コンテナを取り扱うターミナルオペレーター」で、空コンテナ1本につき1万5000円を上限に、コンテナの移動、回収、保管といった必要経費を事業者からの申請に基づいて負担する。期間は9月1日から12月31日まで。