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商船三井、原油タンカー5隻を解撤、市場に配慮

2012年1月30日 (月)

ロジスティクス商船三井は27日、3月末までにダブルハル(二重船殻構造)の原油タンカー5隻(VLCC4隻、SUEZMAX1隻)を解撤処分すると発表した。既に2隻は解撤処分を完了しており、残る3隻についても手続きを開始している。

 

対象となる5隻は、本来であれば中古船市場で十分に買い手がつくとみられるが、現在の原油輸送マーケットの状況を踏まえ、「マーケットから撤退させることが、将来の適切なマーケットの構築に資する」と判断し、解撤処分することを決めた。

 

5隻はいずれも1998年以前に竣工した原油タンカーで、世界最大規模の船腹を保有する原油輸送オペレーターとして船隊の若返りを進め「中・長期的に成長が見込まれる原油輸送マーケットで確固たる地位を築いていく」としている。

 

同社は、解撤を前提として売船を行う際には、解撤ヤードがISO14001かそれに準じた環境マネジメントに準拠した環境対策を実施しているか、解撤の方法・手順が環境・労働安全に十分配慮しているか――などの点を確認しており、同社独自のガイドラインとしてまとめている。このため、今回の解撤も「船舶解撤売船の環境側面でのガイドライン」を満たす解撤ヤードで実施する。